地域の農業の継承や発展に貢献する
JA営農経済事業強化支援サービス
ACWパートナーズは、JAや関係機関の皆さんが農業に訪れるチャンスをつかみ、営農経済事業を抜本的に強くするためのノウハウを提供していきます。
衰退が進む日本における農業のチャンス。
「農家の減少や高齢化が進み、日本の食料自給率は低くなっている。」
そのような大雑把な問題意識しか持っていませんでした。しかし、農業法人やJAの営農経済部門を支援するようになって、農作業の大変さ、異常気象による収入の不安定さ、増え続ける耕作放棄地といった問題を目の当たりにしました。
悪い流れを変えることは簡単ではない
生産者を支援するJAや関係者の話は後ろ向きのものがほとんどでしたが、それも止むを得ないと思いました。しかし、農業法人や農家の方々に接する機会によって、プラスの材料も少なからず見つかりました。それは地域の農業への想い、農家としての誇り、そして力強さです。
農業に関わる前から製造業やサービス業の中期的な経営基盤の強化を支援してきました。企業の重要課題の解決や次世代幹部の成長の促進を支援しながら、農業以外の産業が抱える多くの問題も認識してきました。問題が山積みなのは農業に限ったことではありません。伸びしろという意味ではむしろ、他の産業の方が厳しい状況であるように思います。
これから起こる国内外の変化の中で農業には多くのチャンスがある
日本はバブル崩壊以降の低迷を経て、いよいよ衰退期を迎えようとしています。これまでに様々な業界で再編が進みましたが、企業の数や企業に勤める人は減っていくはずです。
また、成長期には‟競争“が奨励されて大きな効果に繋がりました。しかし現在においては、安売りが進み、従業員の給与は上がらず、ブラックと言われる企業を増やす原因になっています。働き方改革も必要ですが、そもそも本当に必要な産業に必要な人員が配分されていない状態を是正する必要もあります。
世界に目を向けると、1990年代以降進められてきたグローバリゼーションは終焉を迎えつつあり、各国の貿易依存度は低下しています。つまり、地産地消型のローカライゼーションが重要となる時代へと移りつつあります。そして今回の新型コロナウィルス騒動が変化を加速させるきっかけになりそうです。食料自給率を高めて、輸入への依存度を低くする方法を真剣に考える必要があります。国民一人ひとりが農業にもっと関心をもつべきです。
持って行き方次第では、農業に人が集まる
農業を営むことの魅力を具体的にアピールすることで人が集まる。そして、農業に人が集まるということは、大都市に集中している人口が地方に分散することになります。先ほど述べた過度な‟競争“の多くは大都市で起こっています。都会は華やかなイメージがありますが、たくさんの人が疲弊しています。新型コロナウィルスが地方に人を呼ぶためのきっかけになったと思います。
これからも様々な構造的な変化が起こっていくと考えられますが、農業には大いなるチャンスがあります。チャンスが来るのを待つのではなく、チャンスをつかみに行きましょう。
地域農業の継承・発展に向けて
成功イメージを描き、中期のシナリオを描く
人口、特に生産年齢人口が増えて国内市場が成長している状態では中期計画を立てて実行することは容易です。消費が活性化していることで高い販売単価が見込めると共に人手にも恵まれるからです。しかし、少子高齢化が進んで衰退している状態では儲かるネタも少なく、リソースも限られます。つまり、儲けを出していける状態を粘り強く作り上げていくことが求められます。
多くの業界で成長期の成功体験による副作用が表れています。短期の効果ばかりを追ってしまって、抜本的で大切なことに手が付けられていない傾向があります。一方、営農経済に関わる方々は粘り強さが感じられます。中期の。これから起こる構造変化の中でチャンスを是非つかんで頂きたいと思います。